旧富士見高原療養所資料館を訪ねて
8月23日~8月25日にかけて、長野県富士見町にある入笠山に星見にいってきました。残念ながらその期間は天候が悪く、ずっと雨または霧という天気で星はまったくみられませんでした。
この近くには堀辰雄の小説「風立ちぬ」の舞台になったサナトリウムの建物が残っていると聞いていたので、これを機会に訪ねてみることにしました。
場所は中央本線富士見駅から車で2,3分北に向かったところにあり、現在は富士見高原病院といいます。当初は結核専門の療養所として開設されましたが、結核の薬が発明されたため、現在は総合病院として診療が行われているそうです。
昔はたくさんあった療養棟は1つだけになり、そこはいまだ病院の施設として使用されていますが、その2階のスペースに資料館がありました。
展示室には、療養所の当時の写真や使用されていた器具、入院していた著名人の資料などが展示されていますが、なにより大正時代の建物に惹かれました。
学校や役所の建物よりシンプルな作り。余分な装飾はほとんどありません。
古い建物だと手すりや屋根などに装飾があったりして、それはそれで細かいところまで手間をかけているのがすごいと思ったりしますが、このシンプルさも好感が持てます。
案内をしてくれた館長さんによると、設立時したはいいものの、人口の少ない長野県は富士見なので経営難がつづき建物などにもそれほどお金がかけられなかったとのこと。それがもとでのシンプルさなのでしょうか。
わたしは堀辰雄の小説を読んで興味を持って訪れたのですが、その他多くの著名人がここに入院しており、入院台帳や当時の写真、現在存命の方に記念館開設の折に寄稿された文などが飾られていました。
記念館の館長さんにとても丁寧に案内していただき、かつ記念館を始めたが故に由来の方が訪れてくれてわかった新事実など、いろいろ裏話も教えていただきました。館長さん自身も文筆活動をされているそうなのですが、自身の創作活動とともに診療所の研究もされており、忙しい毎日を送られているようです。
後で知ったのですが、館長さんは荒川じんぺいさんといい、書籍の装幀や随筆活動、山歩きや田舎暮らしについてのTV出演、造形作家など多彩な活動をされている方だそうです。またお話を伺いに行きたいものです。
これからも整理中の資料がまとまり次第順次公開するそうです。また富士見にゆく楽しみが増えました。
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